Step 1-1


クローズヴォイシング
コードトーンをオクターブ以内に収める弾き方をクローズヴォイシングと呼びます 片手で弾くヴォイシングの基本ですからまず ハ長調のセブンスコードのコードネームを覚えクローズヴォイシングを左手で弾けるようにしましょう
コードネームに慣れていない方はこちらから始めてください
Cメイジャースケールトーンセブンスコード (ハ長調の七の和音)は 次の通り 七つあります
 

Fig.1-1a

 
 

★ ジャズ、ポピュラーでは セブンスコード(四音和音)を基本に使います、I と IV は I6, IV6 も使います。
★ 和音記号は 長調の和音にローマ数字で番号をつけたもので どの調でも使えます →
旧テキスト 0-0

 

各コードネームで使う一番低いクローズヴォイシングを一種類だけ覚えて下さい、それより低い位置は使えないぎりぎりの豊かに響くクローズヴォイシングです、逆にそれより高い転回形は M7 の第一転回形以外どれでも使えます。

ルートと三度音は譜例上段の位置にあります  CM7, Dm7, Em7, FM7 では五度音と七度音をその上に置き G7, Am7, Bφ, CM7 では下に置いた形が使えるぎりぎりの低い位置です、この CM7 と G7 はかなり重く響きますが まずこの形で覚えて下さい。

( R-3-5-7 をクローズヴォイシング A タイプ  R-3-5-7 をクローズヴォイシング B タイプと呼んで整理します)

 

Fig.1-1b

└────────Aタイプ────────┘  └────────Bタイプ────────┘

G7 の濁りを避けるために d 音をオクターブ上に移すか省略する C6 も響きが重いのでミソラドを使う 等の方法を選んでもかまいません。→ 詳細

Fig.1-1c

右手のスケールと組み合わせた練習曲です 後半4小節は7つのスケールトーンコードを強い流れ(五度下行)で並べたコード進行で実際によく使われますからコードネームを意識しながらいろいろなテンポで何度も練習して左手に覚えさせて下さい。 (G7 でメロディーにミがある時 レを省いた方がすっきり響くので省いてあります)

Fig.1-1d

 

一番楽(移動の幅と回数が少ない)な運指が正しい運指です 右手は 1.2.3.1.2.3.4.3.2.1.3.2.5 となります、指に覚えさせましょう、左手の音符は間が半拍以上空かないように弾いて下さい。

 
3と7のアクシス
クローズヴォイシングの中の3度音または7度音の低い方の音とその下にルートを弾く方法を 3と7のアクシスと呼びます、横の流れも配慮したシンプルな土台として使う機会の多いやり方です、右手も付けて弾いてみましょう。

Fig.1-1e

クローズと3、7のアクシスを練習しましょう 何度も弾いて手癖にする事(鍵盤に慣れていない方は一段目の左手だけでもよい) 余裕のある方は Db: D: Eb: E: F: のキーにコードネームと音符を移調して 書き弾きなさい。

Fig.1-1f

まとめ

1-1 では C メイジャースケールトーンコード(ハ長調の和音)七つを クローズと3、7のアクシスで練習しました、どのキーでもおおまかな動きは変わらないのでこの楽譜を覚えて楽に弾けるようにしてください。譜例1-1 g では補助的に使う高い音域のヴォイシングも1〜4小節に書いておきました。

  • クローズヴォイシングの低限を C と考えて下さい これより低い位置では濁るのでお薦めできません。
  • この強い流れのコード進行はよく使われるもので重要ですから手癖になるように練習して下さい。
  • 全てのコードの譜面上の標準位置を示しています、例えば FM7 と同じ位置で F7, Fm7, Fm6, Fφ, Fdim, さらに F#7, F#m7, F#m6, F#φ, F#dim, も同じ位置で弾けばいいわけです。

Fig.1-1g
 

 

参考→ ロウインターヴァルリミット 和音の配置についての説明  ヴォイシングの実際  代表的なヴォイシングの比較

 
課題

12の長調の II-V-I を上のクローズに適した位置で♯♭を付けて弾いてみなさい(AbM7 より低い位置のメイジャーセブンスの第二転回形は 濁るので 5th を省く→
P-7 )→6-1-1

12の長調で IV III II I と IV VII III VI II V I を弾いてみなさい(C:から F#:は後半4小節を上げて移調、G:から B:までは前半4小節を下げて移調) 少なくとも G: Bb:F:Eb:は弾いて下さい。

M7 m7 X φ 四種類のコードクォリティーが それぞれどこまで低く弾けるか限界を確かめなさい。

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